診療内容

 

整形外科

整形外科は運動器の疾患を扱う診療科です。身体の芯になる骨・関節 などの骨格系と それを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。

診察による理学所見とX線(レントゲン)等の検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて 投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療します。(日本整形外科学会HPより抜粋)

 

対象疾患:骨折・捻挫・打撲・靭帯損傷などの外傷、骨粗鬆症、 変形性関節症、腱鞘炎、肩こり、神経痛、スポーツ障害、頸部痛、腰痛、筋肉痛、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨軟部腫瘍、関節リウマチ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)など

 

診察の流れ

・初診のかた

問診にて病状を伺ったあと、各種検査(レントゲン、血液検査、骨密度検査など)を行い医師の診察となります。

   

リハビリテーション

リハビリテーション医学は様々な病気や外傷の後に生じた運動や認知機能の障害について診断を行い、運動療法、物理療法、装具療法などの手段を用いて治療を行います。そして、単に身体面の回復ばかりでなく、生活活動、社会参加、職業復帰さらには心理面までをできる限り最大レベルまで高めて行くようにすることが大きな役割です。たとえ身体機能の回復が十分に得られなくとも、残された機能を最大限に活用したり、装具などを用いたり、環境の整備を行うことでも生活上の不自由さを軽減し社会参加を可能にすることもできるのです。当院では主に骨関節疾患を中心としたリハビリテーションを行います。

 

骨関節疾患とは、骨や関節など骨格に病変を有する疾患です。1998年度国民生活基礎調査によると、そういった筋や骨格などの病変に由来する訴えを有する患者さんは、約3000万人に達するとされます。内訳としては、腰痛が1160万人、肩こり1140万人、手足の関節の痛みが680万人となっています。疾患別でみると、変形性膝関節症が1200万人、骨粗鬆症が600700万人、関節リウマチは70万人などと推定されています。人口の高齢化の影響もあり、これらの疾患に対する対応が重要となっています。治療には薬物療法や手術療法とあわせてリハビリテーションが必要となることが多くなっています。

 

腰痛症

腰痛症のリハビリテーションは、腰痛体操・運動療法の指導や、物理療法(温熱・寒冷療法、牽引など)、装具療法としてのコルセット作製などがあります。腰痛へのアプローチで最も重要とされるのはその予防で、有効な予防法の研究が行われています。

 

頸部痛

頸部痛は、首周りの痛みだけの場合と肩周囲の運動制限が伴うことがあります。リハビリテーションは、頸部周囲をリラックスさせたり、筋肉のマッサージ・ストレッチなどの理学療法を行います。あわせて物理療法(温熱・寒冷療法、牽引など)を行う場合もあります。前項の腰痛症にも当てはまりますが、生活指導を受けることが悪化・再発を防ぐことにもなります。

 

大腿骨頸部骨折

骨折を起こした際には、入院して手術が行われるのが一般的です。その後のリハビリテーションとして、筋力トレーニング、歩行訓練や起居動作訓練を行います。手術をしない場合も期間は異なりますが同様に行います。退院前には転倒予防などを意識した環境面の調整や、機能維持のためのホームプログラム指導などを行います。

 

変形性関節症

各関節の変形による病気で、多くは痛みを伴います。リハビリテーションでは、関節に痛みを出さない状態での筋力強化訓練などの運動療法、鎮痛を目的とした温熱・寒冷療法などの物理療法、装具処方による関節保護を行います。慢性的な疾患ですので、関節症状を悪化させないための生活指導や自主トレーニング指導が必要となります。

 

骨粗鬆症

骨粗鬆症では、未治療では骨折等に進行するおそれがあり、骨折の予防としても、リハビリテーションが重要となります。リハビリテーションとしては、骨の強さと歩行能力などを維持・改善する目的で運動療法を行い、日常生活で続けられるような運動を指導します。また、症状にあわせて物理療法・装具処方を行います。

        (日本リハビリテーション医学会HPより抜粋)

 

身体障害者認定

身体障害者福祉法が定める障害をお持ちの方には身体障害者診断書を当院で作成いたします。当院で診断可能な障害の種類は「肢体不自由」です。

診断書・意見書用紙は市町村窓口で受け取ることができます。

詳細は医師におたずねください。